都心のマンションは、買うとなると地価の高い場所では、かなり縁遠くなるものです。
都心のマンションというのは、明確な目的のある集まりでもあるといえます。食事をして、寝て、来客の対応というような暮らしに欠かせないことだけで構成されているといっても過言ではありません。
とはいえ、生活様式のなかには、曖昧な役目しかない空間のほうが、日常的に使っているということも多いものです。
たとえば縁側などがそうです。たまたま通りがかかったご近所さんやちょっとした気晴らしに縁側に座って庭を眺めたり。それをマンションではユーティリティーテラスと呼んで、気分で使える場所を用意したりしています。
季節や時間、天候といったことで、居心地の良い場所が変わるという面白さもあります。賃貸マンションを検討するとき、そんな遊び心を備えたマンションも選択肢にいれると良いと思います。
都心での生活は快適で便利で、一度住むとなかなか離れがたいと感じる人も多いようです。日本橋界隈は、百万都市であった江戸時代、美しい水の都でもありました。
江戸城下には、たくさんの水路が張り巡らせて、四季折々に花が咲き誇っていたことでしょう。水路は、城の防御や水運を担う重要な都市基盤でした。
江戸時代を通して、それらは形を変えていきました。川の流れを変えたり、運河をつくって、海辺を埋め立てるといったことをしながら、江戸の都市基盤は整備されていったのです。
江戸は海へと向かって広がり続けて、街や川がたくさん生まれていきました。日本橋もそのひとつです。このエリアは、江戸文化の薫りを残した水辺の居住地として、注目されています。賃貸を検討するとき街の物語に触れてみるといいと思います。